代行サイト利用者が語る不安な日々
数年前から個人輸入代行サイトを利用してフィンペシアとミノキシジルタブレットを購入しているという男性に話を聞きました。彼は経済的な理由からクリニック通いを諦め、自己責任での服用を選びました。「正直、いつも不安と隣り合わせです」と彼は語ります。注文してから届くまでに二週間以上かかるのはざらで、その間、税関で止められていないか、ちゃんと届くのかと気が気ではありません。また、届く薬のパッケージが前回と微妙に色が違っていたり、錠剤の欠けがあったりすることもあり、そのたびに「これは本物なのだろうか」という疑念が頭をよぎると言います。それでも飲み続けているのは、一度止めてしまえばリバウンドで髪が抜ける恐怖があるからです。 彼は定期的に健康診断を受けて数値をチェックしていますが、それでも何か体に異変を感じたとき、誰にも相談できない孤独感が辛いと言います。「もし倒れても、病院で薬のことを説明したら怒られるんじゃないかと思ってしまうんです」。また、最近では為替の影響で以前ほどの割安感がなくなってきているとも嘆いていました。円安が進むと輸入価格はダイレクトに上昇します。さらに、クレジットカードが使えないサイトが増えたり、サイト自体が突然閉鎖されたりといったトラブルも耳にするようになり、安定して薬を入手できる保証がないことへのストレスも大きいそうです。安く手に入れているつもりでも、精神的なコストや将来的な健康リスクを計算に入れると、果たして本当に得をしているのか分からなくなると彼は苦笑いしました。ただ薬を飲むだけでなく、こうした不安を抱え続ける生活も、個人輸入の一部なのだという現実がそこにありました。