夏場のかつら蒸れ対策と快適な過ごし方

投稿日2018年11月21日 投稿先 男性化粧品

かつらやウィッグを愛用する方にとって、夏の暑さは大きな悩みの一つです。特に気温と湿度が高い季節は、頭皮の蒸れや汗による不快感、そしてそれに伴う臭いや肌トラブルが気になります。しかし、適切な対策を講じることで、夏場でもかつらを快適に使い続けることは可能です。まず最も重要なのは、かつら選びの段階で夏場を意識することです。ベース(ネット)部分の素材は、通気性の高いものを選ぶのが基本です。メッシュ素材や、部分的にでも通気孔が多く設けられているデザインのものがおすすめです。最近では、吸湿性や速乾性に優れた素材を使用した夏用のかつらや、冷却効果のある特殊素材を用いた製品も登場しているので、検討してみる価値はあるでしょう。また、毛量も蒸れに影響します。あまり毛量が多すぎると熱がこもりやすくなるため、夏場は少し軽めのスタイルを選ぶか、アップスタイルにアレンジしやすい長さにするなどの工夫も有効です。次に、かつらの下に着用するインナーキャップ(ウィッグキャップ)の活用です。インナーキャップには、汗を吸収してかつら内部への浸透を防ぎ、頭皮への直接的な刺激を和らげる効果があります。これも、接触冷感素材や吸汗速乾素材のものを選ぶと、より快適性が増します。インナーキャップは複数枚用意しておき、汗をかいたらこまめに取り替えるのが衛生的です。日中の汗対策としては、こまめなケアが欠かせません。汗をかいたと感じたら、無理のない範囲でかつらを外し、タオルや汗拭きシートで頭皮の汗を優しく拭き取りましょう。その際、かつらの内側も軽く拭いておくと、臭いの発生を抑えることができます。冷却スプレーやミストタイプの化粧水などを頭皮に軽く吹きかけるのも、一時的ですが清涼感を得るのに役立ちます。ただし、アルコール成分が強いものは頭皮への刺激になる可能性があるので注意が必要です。そして、夏場は特に、かつらのこまめな洗浄とメンテナンスが重要になります。汗や皮脂が付着したまま放置すると、雑菌が繁殖しやすく、臭いや肌トラブルの原因となります。通常よりも洗浄の頻度を少し上げ、専用のシャンプーで丁寧に洗い、しっかりと乾燥させることが大切です。保管時も、風通しの良い場所で専用スタンドにかけておくなど、湿気がこもらないように注意しましょう。