AGA以外の可能性も?こめかみ薄毛の原因を探る

投稿日2023年11月5日 投稿先 AGA

こめかみ部分の薄毛に気づくと、多くの男性は「AGA(男性型脱毛症)かもしれない」と考えるでしょう。確かに、こめかみの薄毛はAGAの典型的な症状の一つです。しかし、薄毛の原因はAGAだけとは限りません。他の原因によって、こめかみ周辺の髪が薄くなっている可能性も考慮する必要があります。原因を正しく特定することが、適切な対策への第一歩となります。AGA以外の原因として、まず考えられるのが「牽引性脱毛症」です。これは、髪の毛が長時間にわたって強く引っ張られることで、毛根に負担がかかり、抜け毛や薄毛を引き起こす脱毛症です。例えば、常に同じ位置で髪をきつく結んでいる、ポニーテールやお団子ヘアを頻繁にしている、あるいはヘルメットや帽子などを長時間きつく着用しているといった習慣がある場合に起こり得ます。こめかみ部分は、髪を結んだり、帽子をかぶったりする際にテンションがかかりやすい部位であるため、牽引性脱毛症の症状が現れることがあります。この場合、原因となっている習慣をやめることで改善が期待できます。次に、「円形脱毛症」の可能性です。円形脱毛症は、自己免疫疾患の一種と考えられており、円形または楕円形の脱毛斑が突然現れるのが特徴です。頭頂部だけでなく、側頭部(こめかみ周辺)や後頭部など、どこにでも発生する可能性があります。通常は自然に治癒することが多いですが、多発したり、範囲が広がったりする場合は、皮膚科での治療が必要です。また、強い「ストレス」や「生活習慣の乱れ」も、間接的に薄毛の原因となり得ます。過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、血管を収縮させて頭皮の血行を悪化させます。睡眠不足や栄養バランスの偏りも、髪の成長に必要な要素が不足し、毛根の活動を低下させる可能性があります。これらの要因が複合的に作用し、髪全体のボリュームが減ったり、特定の部位(血行が悪くなりやすい部位など)の薄毛が目立ったりすることがあります。さらに、「皮膚疾患」が原因となっている場合もあります。例えば、脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌によって頭皮に炎症が起こり、フケやかゆみとともに抜け毛を引き起こすことがあります。こめかみ周辺も皮脂分泌が比較的多い部位です。このように、こめかみ部分の薄毛には様々な原因が考えられます。自己判断でAGAと決めつけず、医師による正確な診断を受けることが非常に重要です。