プロペシア個人輸入の危険性とその理由

投稿日2018年10月18日 投稿先 AGA

近年、インターネットを通じて海外から医薬品を個人輸入するケースが増えていますが、男性型脱毛症(AGA)治療薬であるプロペシア(フィナステリド)やそのジェネリック医薬品に関しても、安価であることを理由に個人輸入を検討する方がいます。しかし、医師の処方箋なしにプロペシアを個人輸入することには、非常に大きな危険性が伴います。絶対に避けるべきであると言えるでしょう。その主な理由をいくつか挙げます。第一に、偽造薬や粗悪品の危険性です。個人輸入代行業者などが取り扱う海外の医薬品の中には、有効成分が全く含まれていなかったり、表示されている量よりも少なかったり、あるいは不純物や有害な物質が混入していたりする偽造薬や粗悪品が紛れている可能性が否定できません。見た目では本物と区別がつかない巧妙な偽造品も多く、服用しても効果が得られないばかりか、深刻な健康被害を引き起こすリスクがあります。本来、プロペシアは医師の診断のもとで処方されるべき薬であり、個人の判断で使用するのは極めて危険です。第二に、副作用発生時の対応が困難である点です。プロペシアには、頻度は低いものの、性機能障害や肝機能障害、抑うつなどの副作用が報告されています。正規の医療機関で処方を受けていれば、万が一副作用が出た場合でも、すぐに医師に相談し、適切な診察や処置を受けることができます。しかし、個人輸入で入手した薬で副作用が出た場合、医師は責任を持って対応することができません。どの成分が原因でどのような副作用が起きているのか判断が難しく、適切な治療が遅れる可能性があります。第三に、そもそも自己判断が間違っている可能性がある点です。薄毛の原因はAGAだけではありません。他の病気が原因であったり、生活習慣に問題があったりする場合もあります。医師の診断を受けずに自己判断でプロペシアの服用を開始してしまうと、本来必要な治療を受ける機会を逃してしまうことになりかねません。また、プロペシアが適さない健康状態(例えば重度の肝機能障害がある場合など)である可能性も考慮されません。これらのリスクを考慮すると、価格が安いというメリットは、健康を損なう危険性に比べればあまりにも小さいと言わざるを得ません。AGA治療を安全かつ効果的に行うためには、必ず信頼できる医療機関を受診し、医師の診察と処方のもとで治療を開始・継続することが最も重要です。